少し時間が経過してしまいましたが『ローリング☆ガールズ』の最終回について感想など。
さて、ネットの情報を見ている限りでは『ローリング☆ガールズ』は円盤のセールス、人気アニメランキング共に低調なのがとても残念です。
ブログ主はどのアニメに関しても円盤を買うことはありませんが、2015年春アニメの中では間違いなく名作であると評価しています。
もちろん何が面白いかどうかは人それぞれです。惜しむ楽は一番人気の高そうなメインヒロインの一人千綾が第三話まで目立った登場シーンが無かったため、早々に視聴を止めてしまった萌え豚が多かったのかもしれません。
いずれにしても『ローリング☆ガールズ』はもっともっと評価されてしかるべき作品だっだと思います。
さて最終回を迎えた第12話「未来は僕等の手の中」を見終っての感想ですが、「かわいい子には旅をさせよ」という故事の通り『ローリング☆ガールズ』は平和請負人の代理人の、望未(のんすけ)を始めとした4名の少女が全国(といっても東京、愛知、岡山、広島のみ)をバイクで旅し、沢山の経験を得ることで、一歩大人に近づく青春ロードムービー、それはまさにスタンド・バイ・ユー。
ま、感想というより見たまんまなんですけどね。
特に印象的だったのは、最終回でまーちゃん(宇徳真茶未:マッチャグリーン)が久しぶりに再会を果たした望未(のんすけ)の成長ぶりに目を見張るシーン。
望未を実の妹のように接してきた真茶未は、久々に再会した望未の頭を撫でようとしますが、望未が成長した姿に一瞬のためらいを見せます。アニメーションならではの動きだけで対等の存在と認める心情風景の描写は最終回のベストシーンの1つです。
さらに千綾が最後に望未に告げる「のんすけは、わたしのマッチャグリーンだったよ」。
当初、マッチャグリーンの代理人でしかなかったモブの望未が、物語を通してたくましく成長したことを知らしめるこれ以上のシーンはないでしょう。
また改めて第一話を見直すと、東京タワーロボとスカイツリーロボなどストーリー全体に関わる重要な場面がすでに描かれており、最初から最後まで一貫してよく考え抜かれた設定を背景とした作品であることが、とてもよくわかると思います。
音楽面ではブルーハーツのカバー曲が多用されている『ローリング☆ガールズ』にふさわしく、クライマックスシーンで「終わらない歌」、エンディングロールはフルコーラスの「月の爆撃機」が流れ、物語に華を添えています。
さて、いくつか提示された謎は最終回で明らかになったのでしょうか?はりきって検証してみます。
月明かりの石(コア)とは何だったのか?
モサの力の源のように思われていましたが、実は全く無関係であることが最終回でハッキリしました。石そのものは「熱い心が降らせたことに、引き寄せた者は気づかない」との説明で、なんだかサッパリ?です。宇宙船の燃料のようでもありますが、結論としては、よくわからないままでした。
同様に何故モサは超人的な力を発揮するのかも、石は関係ないため謎のままです。
匠座と悪匠とはなんだったのか?
博士(石作ストーンズ副将の大伴貴将)がつくったと、最終回で籾山が語っています。また「時代を試す存在である」とも。
ということで結局はなんだかよくわかりません。ちなみに匠座がご神体として崇めていた物体の正体は、博士が宇宙船から脱出する時に使用した脱出用ポットの模様です。
何故、石作志摩は宇宙を目指したのか?
これも謎ですが、志摩は大伴に気がある様子もあるので、宇宙からやってきた大伴の為にやったのかもしれません。ですがちょっとよくわかりませんでした。
何故、博士は御園ハルカと千綾と一緒に宇宙に帰らなかったのか?
全然、わかりませーん。
と、ここまでわからないことだらけのまま終わってしまったわけですが、わかったこともあります。
所沢大統領の御園ハルカ、千綾、博士(大伴貴将)の関係は?
御園ハルカは博士の助手ですが、二人と千綾は無関係です。御園ハルカのことを千綾はお母さんと呼んでいますが、血のつながりがはありません。
何故千綾が宇宙船に同乗していたのかですが、怪しい研究室が大好きで、間違って紛れ込んでしまったとのことでした。
何故、千綾はのんすけ、うーたん、ゆきっぺの幼い時の仇名を知っていたのか?
これについてはラストシーンで明らかになりますので、是非自分で確認してください。
実は第一話をよく見ると、タコウインナー型宇宙人の姿で登場している千綾の姿を確認することが出来ますので要チェックです。
と、まぁ広げた風呂敷をたたまずに終わってしまった感もありますが、原作ベースのアニメ作品が多い中、完全オリジナルで制作されたアニメ『ローリング☆ガールズ』は思いっ切り製作者が作りたいものを作ることが出来たと云える作品ではないでしょうか。
たとえ世間の評価が低くても、名作の1つとしてブログ主の記憶には残り続ける、そんな作品でした。
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