みなさんが普段若さにかまけてドブに捨てている時間をかき集めれば、この程度の練習量は余裕でしょう
『響け!ユーフォニアム』の第四話で最も心に残ったフレーズ。吹奏楽部顧問の瀧先生がサンフェスに向けての練習メニューを部員に公表した時に発した台詞です。
ブログ主は思わず学生時代に読んだ狐狸庵先生こと故遠藤周作氏のかの有名なエッセー集のタイトル「わが青春に悔いあり」を想い出してしまいました。
云うまでもなく若さは永遠ではなく人生において一瞬の光陰、時間はお金で買うことの出来ないとてもとても貴重で、かけがいのないものですが、若い時にはこれが解らない。
気が付いてみればいつのまにか歳だけは重ねているわけで、まさに「少年老い易く学成り難し」と孔子が云っている通りです。
とはいえ、若いときにこれが解れば誰も後悔はしないはず。なので「わが青春に悔いあり」なのですが、冒頭の瀧先生の表現はこれをあまりにも見事に射抜いているためアニメを見ていて( ゚д゚)ハッ!としてしまった次第です。
さて第四話では見栄というか固定観念のせいか、自分の言動に責任を持たない若さ故に全国大会を目指すという吹奏楽部の目標に対し、全くやる気も実力も伴わない吹奏楽部員達のあまりも腐りきった姿を描きだしていいます。
http://anime-eupho.com/story/
滝の厳しい指導に泣き出す生徒もでるなか、
サンライズフェスティバルへの出場をかけて久美子たちは練習に取り組んでいた。
部活の帰り道、久美子と秀一が滝について話していると麗奈がやって来て……。
普通に考えればどう考えてもサンフェスへの出場取りやめになりドラマはジ・エンドになりそうなものですが、瀧先生の指導が実りなんとかスタートラインに立てたかな?という状態にまで意思統一が出来てしまうという、ある意味奇跡的かつご都合主義的なエピソードになっています。
部員が60人もいる大所帯の吹奏楽部で、これだけやる気のないゴミのような部品ばかりがはびこっているというのも不思議なのですが、あまりのゴミ屑ぶりに「腐ったミカンの方程式」を想い出してしまいました。
ある程度膿を出し切らないと、つまり不平分子を部から追い出さないと軌道修正が難しいのが現実だと思います。ですので今回のようなご都合主義的なエピソードはドラマとしての説得力が弱いのですが、そこは原作を忠実にシナリオ化していることでしょうから、そこはアニメの製作者に責任はない。
またブログ主がこの作品を見ていて今一つよく理解出来ないのが、意識高い系女子属性キャラのトランペット奏者、高坂麗奈の存在。
舞台となっている北宇治高校吹奏楽部が吹奏楽部としてのレベルが低いことは周知の事実。第一話で主人公黄前の姉の台詞からもそれは明らかです。
それなのに中学時代に全国大会に出場できずに涙を流すほど吹奏楽に情熱を燃やしている意識高い系女子の高坂が何故北宇治高校なんかに進学をしたのかその理由が全くわからない。
あれだけ主人公黄前が高坂のことを意識しているにも関わらずこれを疑問に思う様子の描写すらないのがとても不満です。
第四話時点でこのことについて全く語られる様子がありませんが、どう考えてもこのドラマにおいて重要な意味を持つはずである高坂の進学理由。今後のエピソードでその理由が描かれる可能性はあるのでしょうか?
是非、この理由についてはドラマとしてリアリティある理由を提示して欲しいと望みます。
サンライズフェスティバルへの出場をかけて久美子たちは練習に取り組んでいた。
部活の帰り道、久美子と秀一が滝について話していると麗奈がやって来て……。
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