Nico's phrase that sounds like "ディビディエンドッ" is actually a shout when she performs a hold technique, and the accurate phrase is "Divide and conquer!" This phrase represents breaking the opponent's power and weakening them to seize victory. Nico has an intellectual and calm fighting style, and aims for victory by analyzing her opponent's techniques and utilizing her own skills. A hold technique is a move to intercept the opponent's attack and gain an advantage by disrupting their posture. By shout

Tuesday, April 20, 2021

バイトルのスカウトメールに応募したら派遣業務だった。

 本日午後のWEB面談終了。アルバイト募集のバイトルからのスカウトメールを見て応募した件だ。彼女は当然アルバイト採用だと思っていたら、派遣業務だった。

なんだかわかりずらいなと彼女は思った。

WEB面談冒頭に彼女の勘違いが判明した。面談時間30~40分。残り時間はほぼ消化試合だ。ついつい彼女はイライラを感じ、投げやりな態度になりかけた。

しかし、

これも試練と考え、態度には出さないよう最後まで良い印象を与えるように努力した。どのような場面でもネガティブな感情を態度に現わすのはとてもまずい。

採用可否がどうあれ、せっかく連絡をくれた担当者を不快な気持ちにさせることはあってはならない。彼女は、そう自分にいいきかせてなんとか頑張った。

担当者によると、この仕事は応募は可能だが、倍率が高いとのこと。他にも求人があるとのことで、他の仕事のオファーも受けたが、彼女が想定している基準を遥かに下回る待遇なのでやんわりとお断りした。

そんな仕事するもんか!と内心思いつつも顔には出さず、当初の業務の結果を待ちたいと正直に伝えた。

担当者も特段、嫌な顔もせずに快諾。結果はどうあれ今週中に電話またはメールで連絡をもられるとのことだった。

とはいえ、

仮に採用といわれた場合、派遣業務の3年間の縛りはどうにもきつい。たったの3年後にお役御免になる仕事に本気で取り組めるだろうか?就業期間のカウントダウンにメンタルがズタズタになるのは想像に難くない。

やはり今は踏ん張りどころ。どんなに険しい道であっても、正々堂々と正社員を目指そう。ハードルは高いが、そのほうがあらゆる意味で精神衛生によいと彼女は思った。

これまで適当に仕事を選んできた彼女が、まだまだ本気ではないものの正社員での採用を希望するようになったのは、過去の自分と向き合いながら、わずかながらでも前進している証拠だと思う。

とはいえ、ついつい無職状態に耐えられず派遣業務に応募してしまうのは彼女の悪い癖だ。

けれどWEB面談の練習にはなるし、無職中の孤独さを紛らわせる効果はあると彼女は思った。

それにしても「退社後何か仕事はしているか」と問われ、「いいえ、無職です」と答えるのは辛い。無職の対義語って有職なのだろうか?と彼女は考える。

早く有職になりたいな。彼女の願いが成就するのは果たして何時になるのだろうか?


追記:4月22日メールで不採用の連絡が来たのを見て、この求人に応募していたことを彼女は思い出した。

以前、採否に関わらず連絡くらいは欲しいと書いたはずだが、不採用の連絡なら、やっぱりいらないかなと彼女は考え直した。嫌な気分になると彼女はお腹にモヤモヤを感じる。

よくよく考えたら、スカウトメールが来たら応募したのに不採用というのも、なんとも複雑な気分だ。なんだか無責任な対応の気がする。

ちなみにこの求人、交通費支給なしの時給1550円の派遣業務だ。考え方にもよるが、結構、労働者にとって酷な内容だと思う。

採用されても逆に困るので、不採用でよかったと彼女は思うことに決めた。

YOUTUBE動画紹介「有隣堂しかしらない世界」

 


ちょっと前に初めて知ってから、彼女が超はまっているYoutubeチャンネルがある。

そのチャンネルとは、

「有隣堂しかしらない世界」。

2021年4月20日現在のチャンネル登録者数は、4.16万人と少ない。

一か月ほどまえにこの動画を見たといにはまだ、3万人台だったので、それなりに伸びてはいる。

WEB面談終了

 午前中のWEB面談は約40分程度で終了した。

質問は職務経歴書にそって行われ、社内での異動理由や、職歴上の退職理由などを細かく質問された。

職務内容は某財団法人と、いかにもいかめしい名称だが、保険に関する窓口でメンバー5人の小さなチームとのこと。年齢層も彼女の年齢に近い人たちが集合しているようなので、気後れせずに仕事ができそうな環境のようだ。

簡単な仕事ではないだろうが、なんとかこなせそうというのが彼女の印象だ。

面談担当者も眼鏡をかけたラフな服装の、柔和な印象の女性だったので、比較的話はしやすかった。

ただ派遣の仕事はあくまでも派遣期間が3年の定めがある。

最後の派遣期間を念押しされたときに、彼女は現実を嚙み締めた。

どんなに頑張っても3年たてばさよならで、その後の保証が何もなにのが派遣のお仕事だ。若ければ、改めて別の仕事に応募すればよいだけなのだが、さらに3歳年齢を重ねるのは、派遣のお仕事にとって、有利になることは何もない。

面談の結果は今週中で、採用/不採用に関係なく連絡するとのこと。仮の話だが、この仕事に採用されたとして、本当に就業してよいのかどうか、非常に微妙だ。この条件は昨日応募したお仕事でも同様ではある。

思いあぐねた彼女は、登録しているバイトのお仕事からスカウトメールが来ていることに気づいた。時給はやや低いが家から近い簡単そうなお仕事だ。早速応募したところ面談の連絡が来た。

本日午後より追加のWEB面談だ。

交通費が自己負担なのが気になるが、自転車通勤も可能な範囲だ。同じ非正規でも派遣と違って雇用期間は自動更新されるので、余程の問題がなければ継続して働ける可能性が高い。

手軽に応募できるのがメリットの派遣業務だが、将来性がないのが最大の問題点だ。彼女は今、人生の岐路に立たされている。

今日の予定

 今日の彼女のスケジュールだ。

午前中にWEB面談1件のみ、

以上。

この仕事は金曜日に申し込みをし、月曜日に連絡来た内容だ。詳細を確認せず闇雲に応募しているので仕事内容を事前にチェックしたところ、スーパーバイザーの派遣のお仕事である。

取扱商品は保険商品で、二次対応他いろいろな管理業務になると思う。

できればスーパーバイザーは避けようと思っていたけれど、募集の内容がなんだかほんわりとした感じで思わず応募してしまったらしい。なんといっても年齢層が高めというのが一番彼女のハートにヒットしたからだ。年齢制限の壁は想像以上に厚い。

ここの保険契約はしばらく前に、詐欺的な契約を取っていたことで社会問題化したことがあることを思い出した。少し心配だが、紹介が決まってから心配をすればいいことだ

彼女は保険が好きなわけでもなんでもないが、募集が多いので必然的に応募する件数も多くなる。


さて、昨日応募した派遣紹介1件について。早速、朝一で不採用の連絡が来た。理由は応募が多くすでに充足しているからとのこと。まー、そんなものかと彼女は思う。実は先日、別会社に応募し不採用になった案件と全く同じ仕事で、派遣会社が異なる仕事だから。

年齢の壁もあるだろうし、充足しているという説明も全くの嘘ではないのかも。どちらにしても期待はしていなかったので、これはノーカウントにしよう。


今現在、彼女が持っている案件は昨日面談を受けた派遣業務1件、これは今週中が期限、本日面談予定の派遣1件、書類選考中と思われる正社員案件一件のみとなった。

正社員については即選考外の連絡がないだけマシだと思う。できればこの会社の仕事がしたいが、期待するのはやめておこうと思う。


就職中は無職生活は楽そうだなと思っていたが、社会に参加もせずに孤独に家に籠っているのは精神衛生に悪い。これ以上ないほどネガティブになる。朝起きるのが辛い。心臓にも常時モヤモヤを感じてしょうがない。


登録している転職エージェント経由で、これならやってもいいかなと思えるお仕事を二件ピックアップしさらに応募をしてみた。結果はどうなるかわからないが、可能性はありそうだ。

1件は家から40分程度と至近距離なのがよい。もう1件は通勤に1時間10分かかるが、これまでの経験に鑑みて、余裕で対応できそうな内容なのが魅力だ。


早くも前職の現場から退去してから112日、手続き上の退職日から79日、資格試験の受験が終了してから13日が経過している。

ひとまず4月8日が本格的な転職活動開始日と考えて、彼女は気持ちをリセットすることにした。

もうすぐゴールデンウィーク。なんとか5月中に結果が出るといいな。

Monday, April 19, 2021

派遣登録会と面談一社

 彼女は今日、事前のスケジュールに従い、派遣業務の登録会兼面談を受けてきた。

時間に余裕を持って自宅を出たのだが、派遣会社の場所がわかりづらく、散々道に迷ってしまったため、時間のギリギリ4分前になんとか到着した。今回の仕事は前職で経験した保険の業務と類似した内容のため、抵抗感が低い。

待遇はかなり妥協しててでも、なんとか採用されたいと彼女は強く思った。普段は着ないスーツも来ていたのと、暖かい陽気のせいで、小走りに走った彼女は派遣会社のロビーに到着したときには若干汗をかいてしまった。

時間から数分過ぎて面接の担当者が現れた。男性だったら嫌だなと彼女は思っていたところ、事前に予想していたより気さくな感じのする小柄な女性だ。年齢は30代前半くらい?マスクごしに見せる穏やかそうな表情を見せる彼女は話やすい雰囲気を醸し出している。彼女は面接担当者に好感を持った。

簡単な挨拶を済ませ面接ルームに案内された。事前にWeb上で必要な情報はすべて入力しているはずなのだが、改めて書類を4枚も記入させられたのと、タイピングテストを受けさせられたのには閉口した。

タイピングテストってタッチタイピングが出来るかどうかを見たいだけなので、彼女の経験からいうと、ほとんど採用可否に影響することはないと思っている。

一通りの手続が済んでようやく本題に突入した。

「源さんがお仕事をする上で一番重要と感じていることは何ですか?」

いきなり本題だ。事前に想定できる質問ではあるが、いざ訊かれると何を回答するか迷う。そもそも派遣の仕事にそんな質問する必要がるのかなと彼女は感じている。

1秒ほど試案したが、彼女は意を決して答えた。「はい、一番重要視しているのは達成感です。一人一人のお客様の問題をその場その場で解決することに達成感や明確な目的意識を重視しています」

面接官は肯きながら彼女の話を熱心に聞いているように見えた。本心はわからないが悪い反応ではないなと彼女は感じた。達成感を重要視しているのは彼女自身の本音ともかなり一致しているので言葉に自然と熱がこもる。

回答としては悪くないが、もう少し具体的なエピソードも交えたほうがよかったなと若干の反省。

次回はこのように答えようかな?

「仕事で重要視しているのは達成感です。即答できない相談の場合など、資料を調べたり周囲に相談し適切な回答を用意する必要があります。あらゆる手段を用いてお客様の課題を最後まで責任を持って対応した後には強い達成感を感じます。このためコンタクトセンターのお仕事が大好きです」

うん、次回はこれでいこうと彼女はちょっと得意な気分になった。

その後、以前の職歴や辞職した理由など定番の質問に、当たり障りのない回答をしながら時間は経過した。

特に彼女が強調したのは、今回応募している職種が経験済みの職種であることだ。かなり一生懸命に伝えたので説得力がある。女性担当者にもそれはかなり伝わった感触がある。

いけるかな?と彼女は思ったが、次の言葉で現実に引き戻された。

「採用の場合のみご連絡します。最短で水曜日、最長で金曜日までの回答となります。・・・」

あー、またかと彼女は思う。どの会社でも使う定型文なので他意がないのは承知している。承知はしているのだが、来るのか来ないのかわからない連絡を待ち続けるの苦痛だ。非常に精神衛生に悪い。いつでも応答できるように常に肌身離さず携帯を持ち歩いた挙句、電話が鳴らなかったときの虚しさは筆舌に尽くしがたい。

不採用の結果に文句はいわないので、せめてメールで知らせてくれればいいのにと思う。

さりとて愚痴をいっても始まらないので彼女は「わかりました」と健気に答える。折角、いい感じで面談が終わりそうなのに、ここで不快感を態度に現わしたら全てがぶち壊しだ。

面接を終えて面接ルームを出るが、女性担当者はエレベータルームまで見送りをしてくれる丁寧さに却って困惑した。エレベータの扉が閉まるまでずーっと頭を下げているのだから、非常に居心地が悪い。ようやく扉が閉まって、面談が終了し気持ちが解放された。

「家に帰るまでが遠足だ」とは使い古されたフレーズだが、面接も同様なのだなと彼女は思った。

明日は10時からWEB面談の予約が一件ある。何をきかれるかはわからないが、なるべく前向きな印象を与えられる回答をしなければと彼女は気を引き締めた。

ペイペイ銀行だと?!

 彼女が利用している銀行にジャパンネット銀行というのがある。

田中貴金属工業という会社で、彼女は金の積み立てをしているのだが、金の積立金の支払い用に作った口座だ。

しばらく前に、積立金の引き落とし先を別の銀行口座に変更したため、ほぼ利用していない口座だ。

マネーフォワードというアカウントアグリゲーションサービスがある。銀行やクレジットカード会社の口座を一元管理できる便利なアプリだ。彼女はこのサービスを使って家計簿を毎日つかているので、残金は定期的にチェック出来るようになっている。

今朝、何気なくアプリの画面を見たらなんと「ペイペイ銀行」という見たこともない銀行名が表示されている。

なんだこのふざけた銀行名は!

そう思いながら目を凝らしてよく見ると、残高がジャパンネット銀行と同じじゃないか?

さっそく、ペイペイ銀行とかいうふざけた名前をネットで検索すると、元ジャパンネット銀行であることがわかった。

改名するのは銀行の勝手だが、ペイペイなんて馬鹿げた名前は許せないなと彼女は軽く怒りを覚えた。

ほとんど休眠口座だし、この際だから解約してしまおうか、と彼女は真剣に考えている。

正社員応募の結果が出た

 彼女が最も就業をしているある正社員募集の求人がある。応募のために、約一週間をかけ念入りに念入りに履歴書と職務経歴書の精査を重ね、先週、金曜日に意を決した彼女はWebの応募ページから応募をした。


ただし大きな期待はしていなかった。何故なら募集記事に書かれている活躍している年代と彼女の年齢には大きなギャップがあるからだ。


でも、と彼女は考えた。


応募するだけただだし、もしかしたらワンちゃんあるかも・・・・。


金曜日の応募なので当然、土日に動きはない。若干の余裕は彼女にとっても大きな安心感を生むんだ。

月曜日になり、若干の緊張を覚えながらメールをチェックするが返事はない。

書類選考があるから返事には日数がかかるのかな?と彼女は思っていた。

午前中、他の仕事へ申し込みをしながら時が過ぎた。

午後2時過ぎ、何気なくメールをチェックすると、その会社から返信が来ていることに気づいた!

とはいえ、大きな期待はしていない。

彼女は比較的、リラックスした面持ちでメールを開いた。

そこにあったのは、こんな文面だった。

お送りいただきました応募情報をもとに、社内で慎重に検討いたしましたが、

誠に残念ながら今回は貴意に添いかねる結果となりました。

彼女は大きなため息をついた。高い確率で想定していた回答だが、即答レベルでお断りの内容で、どう見てもテンプレのコピペだ。

無理を承知でいえば、どうせ年齢で弾いたのだから、正直にそう書いて欲しいと彼女は思った。慎重に検討するも何もないだろう。

やはり現実は厳しい。

しかしほっとした気持ちも彼女は感じている。やはり面接のプレッシャーは大きいし、職務経歴書に大きな記載ミスをしたことも、そもそも関係がなくなったからだ。


なんだか意中の異性に告白し、速攻で断られたときの気分と似ているなと彼女はなんとなく思った。

なんとか気分を切り替えて、また別の仕事に応募しようと彼女は今日も気持ちを切り替える。

Sunday, April 18, 2021

職歴を振り返る その5

 新しい現場は、前の現場の会社の親会社だ。よく言えば栄転といえなくもない。通勤も以前の現場より近くなった。どんな現場なのかも知っていた。しかも知り合いも多い現場だった。個人的にその現場に行きたい理由もあった。彼女の好きな人がその現場にいたからだ。

ただし、いいことばかりではなかった。

その現場は派遣契約だった。派遣の仕事は請負の仕事と異なり、派遣先社員の指示で動くので、スーパーバイザーとしてパフォーマンスを発揮しづらい環境だった。

しかも社内ではスーパーバイザーの役割だが、現場ではコミュニケータだった。以前にも経験しているが役割と評価にギャップがまた出てしまったことになる。

彼女はスーパーバイザーに拘りがなかったので、黙々とコミュニケータとして働いた。ずるすると年数を重ねた。あるとき会社側から降格を命じられた。スーパーバイザーとしての業績がないのだから当然だ。彼女はこのとき決意が固まっていたので、降格を受け入れた。わざわざ他の現場にいってスーパーバイザーを務める気力がなかった。当然、待遇も悪くなったが、我慢した。一応名目上は降格してもリーダーの立場を維持した。

このままの状態がずーっと続くと彼女は思っていたが、ある日突然、それは終わりを告げた。

株主を名乗る人物の応対が問題視され、彼女の進退が問われる状況が発生したためだ。その当時(今もいるかもしれない)のセンターのクライアント責任者と彼女は過去にある対応を巡って、衝突した経緯がある。彼女は過去のことなので問題視していなかったが甘かった。クライアント責任者はよくある老害で、能力はないがプライドだけは高く、そのことをずーっと根に持っていた。株主対応は彼女を追い詰める絶好の機会を老害に与えてしまった。

会社側より進退を問われた彼女は、いい加減嫌気がさしていたので、潔く退去を受け入れた。ただ退職するのは不都合と考え、社内での異動を希望した。

これまでも異動に困ったことがなかったので、彼女は割と気軽に考えていた。

しかし事態はこれまでと異なる様相を見せていた。

スーパーバイザーとしての異動と異なり、単なるコミュニケータの異動に会社は全く異なる対応を見せたからだ。

現場を退去してから数週間余り、異動先が見つからなかった。状況を問合せをしないと担当者からはまともに連絡が来なかった。思い余った彼女は上司の頭を飛び越えて、会社の人事に苦情を申し立てた。

ようやく事態が動き出し、それなりに条件のよい業務に異動先が決まった。

彼女は新たな現場では気を引き締めて働こうと決めた。

新しい異動先は、未経験の業種で知識を身に付けることがかなり難しかった。研修期間の1か月間、彼女なりに頑張ったが、これまでとは勝手が異なり彼女も苦戦した。

どうにか辞めずに受電デビューを果たした。とは言え他の同僚も同様にデビューしているので、彼女が優秀だったわけではない。

異動先での彼女の役割はコミュニケータなので、管理者に指示される立場だった。彼女はそれを受け入れていたが、一つ問題があった。

それは管理者の一人と相性が悪かったことだ。彼女は立場をわきまえ、その管理者と良好な関係を構築するよう努力したが、苦手なものは苦手である。

接する機会が少なければ、耐えられるのだが、少人数のチームではそういうわけにもいかない。

彼女が避けようとしても、その管理者と関わらないわけにはいかなかった。

そんなある日、彼女は問題を起こしてしまった。

その現場で1年半が経過したころ、業務に慣れた彼女は対応のムラを隠すことが出来なくなり、クライアントから指摘を受けてしまった。

運が悪いことに管理者側の判断で、彼女が最も忌み嫌うその管理者が彼女のモニタリングをするはめになってしまった。組織としては妥当な判断かもしれない。

しかし彼女にとっては最悪の展開だったことは間違いない。どんなに彼女が従順に支持に従っても、その管理者との折り合いの悪さは問題を悪化させずにはいられない。

結果として彼女はその現場にいられなくなった。何故なら前回の現場でと同じ轍を繰り返さないためだ。彼女は自分から退去を申し出ることは絶対にしなかった。判断は会社側が行うよう意思表示をした。結果、会社都合で退職する顛末となった。


彼女自身に責任があるのはいうまでもない。しかしこれ以上ないくらいの逆境で、ストレスを貯めながら毎日嫌な仕事をすることほど不幸なことはないと彼女は思う。

もっと謙虚であったなら状況が変わっていたと彼女は思う。謙虚さが足りないのは彼女自身も自覚があるからだ。

だが今更どんなに悔やんでも過去を変えられる訳ではない。今出来ることは、原因を分析し、経験を将来に活かすことしかない。痛い思いをしてこそ改善できることもある。そう信じて前に進むしかないと彼女は考えている。


職歴を振り返る その4

 異動先はこれまでのカスタマーサポートとは違い、内勤の仕事だった。カスタマーサポートの要素もあるにはあったが、ほぼ内勤のデスクワーク。しかもやることがないという無残なありさまだ。なんのために、この仕事をするのか彼女は悩みに悩んだ。

1日8時間ただ、机に座っていることが多い。いわゆる窓際社員だ。アウトソーシングの社員を何もさせることがない仕事って今考えても不思議だと彼女は思う。

何度も辞めようと思ったと彼女は回想する。何もすることもなく8時間も会社にいることが、どれだけ苦痛か、経験してみないとわからないと彼女は言う。

だがいい面もあった。なんとその現場は彼女の自宅から歩いていける場所にあったのだ。この現場に在籍時、3.11が起きた。現場の事業者がこれでもかというくらい大きく揺れた。書庫のファイルがすべて床に滑り落ちた。机が大きく床からずれた。彼女は心から恐怖を感じた。

揺れがある程度おさまったころ、彼女は自宅に様子を見に帰った。歩いて通える現場だったのが幸いだった。当日、帰宅難民者が大勢出たが、彼女には無関係だった。長い人勢の中でもかなりラッキーな出来事だといってよいと今でも彼女は思っている。


だがしかし、

現場が自宅より遠く離れた場所に異動することになってしまった。当然彼女もそこに異動した。何度か短期間の業務を命じられ、別の場所に出張し業務を行ったこともあり、一日中何もすることがない状態から解放されるようにはなった。派遣社員を雇ったりもして、いろいろな仕事をこなした。

しかし終わりの日がやってきた。組織の体制変更により彼女は不要と判断されてしまった。この判断は今でも納得いかないところがあるが、彼女はその現場に愛着は感じておらず、異動先もタイミングよく紹介されたため、さっさとその現場を辞めることに同意した。

職歴を振り返る その3

カスタマーサポート時代の振り返り

入社当初はユーザーサポートではあるが、コンピュータの操作や不具合診断などテクニカルサポート色が強い業務内容に、とても満足感を感じていたことを彼女は思い出した。

多少、嫌なことはあったけれど、まだまだ若かったしいろいろな専門知識を学べることは彼女にとって大きな喜びだった。チームのリーダーにも昇格をした。時給もどんどんアップした。今からは考えられないほど充実していた時期だった。この生活がずーっと続くと思っていた。


しかし入社4年目にして、この業務が地方に移管されることになり、この仕事は突然終わりを告げた。引継ぎのために、地方に二週間滞在し引継ぎも行うほど貢献した自負がある。


この後、コンピュータとは全く関係のない製品と扱うカスタマーサポートに異動した。新規立上の仕事だったので、非常に苦労をしたことを彼女は思い出す。とはいえ学べることも多かったし、クライアント企業との関係もかなりよかったので、不満があったわけではない。

異動後まもなく、スーパーバイザーに昇格をした。これは彼女の力量というよりは、会社側の都合によるところが大きかった。望んでなったわけではなかった。大きな責任を伴う管理者という立場は彼女の負担になった。本気で辞めたくなった。当時の上司とも折り合いが悪く、一時期本当に退社する寸前までいった。


しかし、前職を通してもっとも活躍をした時期でもあった。そのくらいクライアントからの信頼が厚かった。これは彼女の資質もあるのだが、元上司が戦略によるところが大きかったと彼女は考えている。


しかし、請負契約から派遣契約に変わったことから環境が大きく変わった。現場での自身の行動と、会社の評価に大きなギャップが生まれるようになった。焦点が不明瞭になったことに彼女は大きな不満を抱えていた。

この仕事をしているさなか、彼女の父親が危篤になり、それから1年を待たずに死亡した。実家には母が独り。彼女は真剣に地元への異動を考えた。会社側に異動を希望した結果、この仕事から離れることにした。かなり本気だった。

しかし、別業務をしてほしいとの会社の要請にこたえた結果、実家には戻らず別の業務に就任することになった。役割は引き続き管理者として。

この仕事は異動当初から問題が続出し、精神的に辛い思いをすることも多くなった。

それでも持前の我慢強さと責任感から彼女はなんとか耐え抜いた。

だがある日事件が起きた。

ある日、目が覚めていつもの通り出社しようとしたら、クライアントから貸与されているセキュリティカードを紛失していることに気づいた。いくら探しても見当たらない。

会社に連絡し、その日は出社不要なので、カードを探し出せとの指示だった。

なくしたのは多分、上着を脱いだときだった。カードは上着のポケットに入れていたからだ。鉄道や警察に紛失届を出し、帰宅路を何度も何度も探したが見つからなかった。

結果、現場を退去せざるを得なくなってしまった。

このとき、別現場への異動を支持されたが、不可抗力として時給を下げられた。

このころから、徐々に徐々に会社での立場が微妙になりだしたと彼女は思っている。

職歴を振り返る その2

自己都合で退職後、即座に転職活動を彼女は始めた。当時、すでに転職をするのは普通のことととらえられていた社会背景もあり、割と気軽に無職になった。しかし今と違いインターネットがない時代のこと。無知な彼女は転職に必要な知識がないままジタバタした挙句、正社員での就職は早々に断念してしまった。

とある会社にアルバイトで入社し営業職として勤務してみたものの、苦手な営業職は長続きせずたったの半年で退社、その後はアルバイト生活にまっしぐらだ。

当時も転職エージェントは存在したので、相談はしたが紹介されたお仕事は苦手な営業職ばかり。

彼女はとりあえず生きてゆくためにアルバイト生活を始めた。まだ若かったので将来のことを真剣に考えなかった。アルバイトでも十分生活は出来るし、雇用形態も多様化していると、彼女は自身に言い訳をしていたことが大きい。

ただしマイナス面ばかりではない。

アルバイト時代の仕事には、それまでに経験したことのない大きな達成感があった。何故ならやるべきことをやったら、その日の仕事は終わりだからだ。

またアルバイト仲間との関係も良好だった。親友と呼べる友人もいた。


しかし、このような不安定な雇用を一生続けられるわけがないことも、彼女は自覚をしていた。

ある日、ふと見たTV番組で、非正規雇用の労働者を扱ったドキュメンタリー番組を見たことをきっかけに、彼女は現状から抜け出すことを志すようになった。

当時、個人的な趣味でパソコンを触っていたことをきっかけに、パソコンに関する仕事を中心に探したところ、サポートエンジニアという職業があることを知った。

とはいえ、正規社員への応募はハードルが高いと感じた彼女は、非正規雇用の求人を見つけて応募。うち一社で採用となったのが前職のカスタマーサポートのBPO会社である。


この当時を振り返ると正社員時代同様、キャリアプランが存在しないことがはっきりとした。はっきりいってその日暮らしである。

正しい知識がないと、このように落ちぶれた生活になってしまう。

さすがに年齢を重ね、多少の経験と知識が増えたので、当時より今のほうがマシと思えるのがせめてもの救いだと彼女は思った。

とはいえ本質において差がないのは間違いない。