本日、5月21日(金曜日)、新派遣先の初就業日である。前職を退社してから144日ぶりの出勤だ。派遣先は彼女の自宅から地下鉄を乗り継ぎ約1時間の距離にある。
満員電車の通勤に空気が歪むような不安を感じていたものの、緊急事態宣言により余裕で吊り手につかまることが出来た。帰宅時には座席に座ることも出来た。大きな声では言わないものの、新型コロナ騒動の陽の部分である。
派遣のお仕事初日はこうだった。
朝礼後の1時間程度は軽めのオリエンテーション。その後、上司の指示に従いメールで送られた資料をひたすらに読み込む。お昼休憩をはさみ午後も自習続行。途中30分程度の研修があり、その後、定時まで黙々と自習。「自習」といえば聞こえはいい。誤解を恐れずにいえば、放置状態ともいえる。この内容ならリモートワークで対応できる。
憶えるべき業務知識は沢山あるので遊んでいる暇はない。いい加減に終日の自習は飽きる。15時過ぎには家に帰りたくなった。いくらなんでも就業初日から帰るわけにいかないのは自明の理だ。眠気に耐えながら定時までやり抜きとおしたのは彼女の誇りである。
仕事の内容よりも彼女が気にしていたのは派遣先の事業所の設備だ。一つ目はウォーターサーバーがあるかどうか。ふたつ目はパソコンがデスクトップかラップトップなのか。
とりわけ一つ目のウォーターサーバーの有無はお財布にとって重要だ。時すでに5月後半、大分暑さが増している。当然、水分補給も多くなる。ウォーターサーバーがあれば、無料で水を飲めるためとても経済的だ。なければ自販機でペットボトルを買わなくてはならない。毎日ペットボトルを一本買うとして、単価120円×出勤日数21日で2,520円。この出費は痛い。前職の事業所にもウォーターサーバーがなくて不便だった。
結論だけいうとウォーターサーバーはなかった。
とても暗い気持ちになった。でも現実的に持参できる水筒(500ml)で我慢するしかない。
2つ目のパソコン。彼女の希望はデスクトップ。ラップトップはキーボードの文字配列がメーカーごとに特殊な配列なので、非常に使いづらいのだ。
結論をいうと事業所のパソコンはラップトップタイプ。彼女の気持ちは打ち上げられた魚のような気分だ。パナソニック製のレッツノートという製品だ。レッツノートを触るのははじめてのことである。キーの配列を見ると、とても独特な仕様である。独特の配列に彼女は困惑した。彼女が普段使用しているレノボ製のラップトップ。ファンクションキーとFnキー同時操作しないとF1~F12のキーを操作できないヘンテコ仕様である。
レッツノートにもFnキーはあるものの、ファンクションキーの操作にFnキーの操作は不要。問題はレッツノートのFnキーの配置なのだ。一番左下のキーがFnキー、Ctrlキーはその右隣である。異彩を放つ配列だと感じる。
Ctrlキーの操作を多用する彼女のような使い手にとって、このキー配列は致命的といっていいほど使いづらいのだ。
半角/全角キーがEscキーの右隣にあるというのも、非常に使いづらい。
一つだけいい点があるとすれば、重量が非常に軽いことだ。同じA4サイズのレノボより圧倒的に軽い。この点には非常に感心がいった。
残念なことにレッツノートを持って歩く機会はまったくないに等しいので、彼女にとって意味がない。
この2点は完全に期待外れだ。さりながら彼女自身で解決できない問題だ。いくら悩んでも仕方ない。
よい点もだくさんある。仕事内容は彼女にとってお手軽なレベル、ほぼ残業なしで定時に退社できる、土日祝日の休業は大きなメリットだ。
片道1時間の電車通勤時間を上手に活用すれば、簿記3級の参考書を読むこともできるし、定時に終われば19時前に自宅に到着だ。こんなに時間的な余裕があれば、仕事をしながら簿記3級に合格出来ると思える。
簿記3級の学習と仕事は両立できるメドが立った。
平日は通勤時間等のすきま時間を活用しながら、土日は集中的に勉強すれば、簿記3級に合格できそうだ。
本日現在、まだまだ合格出来る実力には至らない。やるべきことは沢山ある。一つひとつ課題をクリアしながら、着実に学習を進めていこう。