2シーズンに渡り2クール24話で最終回が放送されたばかりの『SHIROBAKO』ですが、プロデューサーの川瀬浩平氏がSHIROBAKOがどのようにして生み出されたのか、4回にわたりインタビューに応えて語っておられます。
Aniko インタビューマガジン
云うまでもなくSHIROBAKOはアニメの制作現場を描いた作品ですが、その労苦についてプロデューサーは次のようにインタビューで答えています。
「制作会社を舞台にしたアニメは、僕もやりたかった企画のひとつでしたので。ただ、実際に今、目の当たりにしていますが、アニメ制作会社の日常を描くのは本当に手間がかかるんです。色々な部署や仕事がありますので、その設定は膨大な量になる。しかも、それだけの手間をかけても、やっていることはアニメ制作会社のお話……どうみても絵的に地味なわけですよ。そして、設定が多いということは、イコール、時間と物量とコストがかかる。やる気と根性さえあれば作れてしまうかもしれませんが、ビジネスバランスで考えると、これはなかなかハードルが高い。なので、ビジネス的な観点からいうと、これは成立しないなあと。制作会社も、普通はやりたがらないと思いますよ。膨大なコストをかけてフィルムを作っても、見栄えとしてはやっぱり地味にみえてしまう。これは誰しもが思うことでしょうし、僕自身も同様だったので、自分で考えたときには、まあ無理だろうなと思っていたんです。」
確かに見ている時はあまり意識をしていませんでしたが、確かにどのエピソードでも膨大な設定が用意されているが故に、リアルな描写がされていることがわかります。
同じ「物量」であっても、このように作品を生み出すために費やされた設定や時間などの工数と、単純にキャラクターをバンバン登場させて水しぶきをガンガンあげる演出のことでは全く意味が違いますね。
アニメ「艦これ」最終回、凄い物量でしたでしょ?そして「続編決定!」続報をお待ち下さいませ!
— 井上伸一郎 (@HP0128) 2015, 3月 25
また、こちらも意識していませんでしたが、確かに第一回目の放送時に、若干地味目な印象もあったような・・・。
とはいえ、随所に仕込まれた練られたギャグやオリジナルをバッグボーンとしたパロディー要素、しっかりと描き込まれた登場する大勢のキャラクター、働く上での「あるある」感や、トラブルをどのように乗り越えるのかなど重厚感のあるシナリオは、とても共感しやすく作品世界にのめりこめる要素に溢れていたように思います。
これだけ素晴らしい作品がどのようにして作られたのか、とても興味が湧くところですが、プロデューサーが丁寧にインタビューの中で、あの場面やこのキャクラクターについての裏話を語ってくれています。
すでに放送は最終回を迎えてしまいましたが、まだまだ余韻が覚めないSHIROBKOファンは多いはず。
是非、インタビュー記事も読んでください。
「これはやれっていうことなんだろうな」と思った『SHIROBAKO』プロデュース 川瀬浩平(第1回)
僕の仕事は、監督が落ちないようにすること『SHIROBAKO』プロデュース 川瀬浩平(第2回)
2クール作品ならではのキャラクターの肉付け『SHIROBAKO』プロデュース 川瀬浩平(第3回)
視聴者のポジティブな声がフィルムを良くしてくれる『SHIROBAKO』プロデュース 川瀬浩平(最終回)
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