PAワークスが送る働く女の子シリーズ第二弾の『SIHROBAKO』。第16話「ちゃぶだい返し」がこれまでのどのエピソードと比較しても抜群の出来になっています。
今回は劇中作品『第三飛行少女隊』の主人公アリアのキャラデザインのリテイク前とリテイク後でどれだけデザインが変わっているのか、映像をキャプチャーし比較してみました。
原作者からアリアのキャラクターデザインのリテイク要求のメール
「何か自分の絵と違います。
何か可愛さが足りない。
何か納得がいきません。」
具体的な内容がないため原作者の真意がわからず現場は迷宮にはまってしまいます。
オープニング映像で流れアリアに関するカット
企画書の表紙
こちらは原作に描かれているアリア。これだけ見るとそもそも可愛くもなんともないですけどね('ω'`)
当初、監督がOKを出したキャラクターデザイン。このデザインを元に第四話まで制作が進行していましたが、突然のリテイク(ちゃぶ台返し)で現場の作業が大幅にストップします。
木下監督曰く『少し萌えを意識し過ぎた』デザインとのこと。
上記のデザインを基に色彩打ち合わせのチェック稿。
美術との兼ね合いで左から3番目の色彩に決定していました。少し綾波っぽい感じもしますね。
原作者のダメ出しにより修正されたリテイク一回目(没)。当初のデザインより幼さが強調されてしまいましたが、原作者より「可愛と幼さは何か違う。書き直してください」と再度ダメ出しされてしまいます。
さらに出したリテイクもOKが出ません。
井口さん『私の中でもどう直してよいのか見えなくて・・』
紆余曲折の末、ゴスロリ様のフォローにより、ようやく原作者からOKが出た決定稿。
ゴスロリ様曰く『女の子っぽくする方向性ではないのかもしれません。原作者の考える可愛さとは、中性的な可愛さなのではないでしょうか?』。
最初のキャラデザとよくよく比較してみると目元の印象がだいぶ変わっていると思います。
キャラクターデザイン担当の井口さんが『アリアになった』とつぶやいた場面のカット
渡辺プロデューサー『原作の絵に寄せつつ動かしやすい絵になっている』
木下監督『原作の雰囲気が出ている』
宮森あおい『可愛さに凛々しさが足されている、アリアの意志の強さっていうか』
ゴスロリ様『ホームランです』
めでたく原作者からもOKが出ました。よかった、よかった。
どのエピソードもクオリティが高い『SHIROBAKO』ですがその中でも第16話は出色の出来栄えとなっています。特にこれまで存在感はあるものの、登場する場面が少なかったゴスロリ様が大活躍していますので是非ご覧ください。
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