「わたしは所謂狸であるが、天狗に遠く憧れて人間をまねるのも大好きだ。したがって我が日常は目まぐるしく退屈している暇はない」
朗報です。
2013年7月から9月に放送されたPA.works制作のTVアニメ『有頂天家族』が、4月1日より3か月間限定で全話無料配信されます。
春ですね。「有頂天家族」原作第二部刊行記念として、明日4月1日から3ヶ月間限定で「dアニメストア」「auビデオパス」「バンダイチャンネル」でTVアニメ「有頂天家族」全話見放題配信がスタートします!この機会にぜひご覧ください! #有頂天 pic.twitter.com/JNuYXBHCKD
— TVアニメ「有頂天家族」公式アカウント (@UchotenAnime) 2015, 3月 31
公式サイト
http://www.uchoten-anime.com/TVアニメ『有頂天家族』は京都を舞台に狸と天狗が入り乱れて繰り広げる波乱万丈のハイセンスコメディドラマ。原作はなんと森見登美彦の小説が原作。
主人公は狸の下賀茂弥三郎。下賀茂家の当主であり父親は偉大な狸である総一郎、偉大なる父親の資質受け損ねた残念な下賀茂家の4兄弟、下賀茂家と親戚である夷川家の因縁の対立、偉大な狸である下賀茂家当主の総一郎が狸鍋にされてしまった日の真相、落ちぶれた大天狗の赤玉先生とその弟子の人間である弁天様を軸にストーリーは進みます。
アニメの原作と云えばラノベやマンガと相場が決まっていますが、有頂天家族は原作が小説という異色アニメ作品。
小説が原作だけあって、台詞回しに文学の香りが漂っており、とっても洒落ています。その文学作品としての溢れ出る格調高さに痺れてしまいます。
また歴史ある街京都を舞台とした情緒に富んだストーリーや精緻な演出と描画が文学作品に支えられた独特の世界観を描き出しており、アニメ作品らしからぬ作風は昨今溢れている萌え重視の深夜アニメとは一線を画しており、ジブリ作品のようにアニメに興味がない層にも超おすすめできる傑作中の1つだと云えます。
なお制作はPA.worksと映像のクオリティも折り紙つき。
ちなみにSHIROBAKOで「万策尽きた!」の台詞で知られる制作デスクの本田豊を演じた声優の西地修哉氏が、金閣を演じています。本田豊同様に個性的なキャラクターの演じ方も見どころの1つでしょう。
一度見た人もまだ未見の人も、この機会を利用して阿呆の血のしからしむるストーリーを堪能してください。
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