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フリーランスとして働くため簿記試験3級合格に意欲を燃やし、参考書に問題集、有料の通信講座と費用をかけ、すでに受験料も払い込み済みの彼女。
受験を決意した5月3日から毎日のようにコツコツと勉強し早くも一週間が経過。
しかし想像以上に捗らない。
どうしたことか。非常に焦る。
簿記3級の勉強方法は、オーソドックスな学習方法と変わらない。
参考書を読み、過去問を繰り返し解くことだ。
これだけで十分合格を目指すことが出来る。
当初は、今年合格した「外務員一種」や「ITパスポート試験」と大きく変わらないと思っていた。
ただし非常に大きな違いが2点あった。
まず1点目。簿記は理論を学ぶだけでは意味がない学問だ。
暗記も重要なのだが、暗記だけでは合格できず、考える能力が必要だ。
実務のための学問なので、実務同様に帳簿(主要簿と補助簿)を読み解くことが出来ないといけないし、帳簿を作成(転記)出来ないと意味がない。
当然に試験にも帳簿を作成する問題が出題される。
2点目として帳簿を作成する練習時間が発生する。
帳簿を作成出来るようになるには、手を動かさないといけない。
つまり実際に書きながら憶える必要がある。
以上の2点により想定以上に時間がかかるのだ。