最初のエピソードは『第三飛行少女隊』第一話のアフレコの様子、新人ながら主役のアリアに抜擢された鈴木京子。意気込みと緊張のために力んでしまい自然な演技が出来ずに苦しむが、音響監督のフォローでピンチを切り抜けるまでを描く。
新人声優の役をプロの声優が演じているわけだが、出来るのに出来ない演技をするというのはとても難しいこと、それを含めて演じ分けが出来る声優のスキルがスゴイと思う。
ブログ主は鈴木京子が真剣な眼差しで、仕事をする姿にとても共感したが、出来れば同じ声優のずかちゃんに、もっとスポットライトを当てて欲しい。
中盤はタイトルになっているメインエピソード。前回#17で『第三飛行少女隊』第三話の背景を「無残だけど美しく見ただけで泣ける背景にしたい」との監督の要望を受け、宮森が巨匠の大倉に美術監督を依頼し悪戦苦闘する。結果として引き受けてはくれるが・・。
巨匠大倉のモデルとなっているのは美術監督の小倉宏昌氏。ブログ主が見たことのある作品としては2008年の『ストライクウィッチーズ』を担当しているが、有名どころでいえば、「王立宇宙軍」や「パトレイバー」とのこと。
依頼を引き受けてくれたのはもちろん宮森の努力の賜物だが、丸川社長の貢献度が大きい。普段は料理をしている場面ばかりだが、この社長の器の大きさは底が見えない。
終盤は#13でスタジオタイタニックに依頼した原画作業で大トラブルが発生、なんと演出担当が仕事を放棄。危うく万策尽きかけるが、救世主登場で次回に続く流れ。
新たな演出担当を探すが心当りが見つからずパニックになりかける宮森だが、#11『原画売りの少女』で原画を依頼しようとして断られたザ・ボーンの小野寺の存在に気が回らず。#11で「演出の仕事なら受ける」と云っているので、フラグ回収なるか?
今週の平岡は、相変わらず朝礼に参加せず。総務興津からも立ち寄り先の報告をするよう指摘をされるが馬耳東風と豚一直線の展開。10:00始業の朝礼参加は社長の指示なのに従わないとかありえない。そもそもそれほど重要な役回りでもなさそうだし、救世主登場によりフェイドアウト確定かも。
何故こんな人材が採用されてしまうのか不思議に思っていたが、#11を見直して納得。平岡は渡辺プロデューサーが連れてきた人材なのだが、#11で宮森が新入社員面接をする際に「おれ、人を見る目がないんで」明言しているのでこれが原因。
ついでだが、何故宮森が#11で面接担当になったのか今更気づいた。
この時点で矢野さんの休職が事実上避けられない状況にあったためなのだろう。丸川社長の「これから共に働く人を見つけるんだから」、本田の「一緒にいい仕事が出来るかどうかだよ」というセリフが、今後の制作の中心は宮森になる状況を想定していたのだろうと思った。
なお、今回はみーちゃん、りーちゃん、ずかちゃん3名の登場はなし、ほぼ宮森が活躍するエピソードのみ。
かろうじて安原は後輩原画マンの久乃木愛の翻訳係として登場するが、最近はこればっかり。エンゼル体操などネタはあるのだし、もっと他のエピソードも描いて欲しい。
この久乃木、設定を見ると無口でコミュニケーションを取るのが苦手ということになっているが、作中ではほとんど人に理解が出来る言葉を喋らないため、言語障害ではないのかとも思えてくる。
過剰な演出が視聴者におかしな誤解を与えるのではないかと、少し心配になった。
それにしてもアニメ『SHIROBAKO』は、色々な視点からも考えさせられるエピソードが多く、何度見ても飽きることがない作品だと思う。
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