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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
川端康成の『雪国』の有名な書き出しである。
今年1月からスタートした無職期間半年近くに及ぶ長いトンネルは、ゴールデンウィークが明けた5月7日に、あっさりと終焉を迎えた。
派遣のお仕事を受けることにしたからだ。
もう、すっかり初夏の陽気に季節はうつり替わっている。
人々の服装も、軽装が目立つようになった。
本日5月7日、職場見学会に参加し、即日OKの回答が。
見学会といっても名ばかりで、応接室で派遣先担当者との面談である。
お仕事の内容は、彼女の経験職であるコールセンター業務だ。
入電の半分はクレーム対応というのが、このお仕事のポイントである。
実は彼女はクレーム対応が大の得意だ。
普通、クレーム対応なんてやりたくない。彼女も別に好きではないが、
得意、不得意でいえば得意なのだ。
以前、大手メーカー(自動車)のお客様相談室に7年間ほど在籍したキャリアがある。
この現場でみっちり修行し、彼女なりの知識とメソッドを身に付けた。
もしかしたら、この内容で本だって出版できるかもしれない。
ご存じかもしれながい、コールセンター経験者なんて掃いて捨てるほどいる。
未経験者でも気軽に応募できるお仕事の代表格だ。
しかしクレーム対応を強みにするものは少ない。ここに稀少性がある。
今回のお仕事も自動車関連のお仕事だ。まるで彼女のために誂えたような内容だった。
派遣先の質問にすらすらと自信をもって応対する彼女。
これは多分、紹介の流れになるなと確信し、帰宅をしたら紹介の着信があった。
正社員としての雇用の機会を自ら断念する決断には、それなりに葛藤があった。
あれや、これやとそれなりに悩んだ。
厚生労働書の支援プログラムに参加して、IT検証技術者の資格にもチャレンジしたい。
あれこれ悩んだのだが、目の前のニンジンには勝てない。
何が正解かなんてわからない。悩んでもキリがない。
えいやっ!と覚悟を決めて、紹介を受け入れた。
捨てる神あれば拾う神ありである。
ならば拾う神のために働こう。
早速、次のステージに向けてやるべきことをやろう。
現在、雇用保険の給付を受けているので、手続きを済ませなくてはならない。
まず第一にハローワークに就業の届をしなくてはならない。
これは原則として就業日前日に行う。
採用日が決まったら、採用前にハローワークに連絡のうえ、原則として就職日前日に来所し、就職日前日までの認定を受けてください。
(給付制限期間中に採用される場合は、就職日前日でなくてもかまいません。)
採用日以降は基本手当は支給されません。
ただし、再就職手当等の要件を満たしている場合は、「就職促進給付」を受給することができます。
就職促進手当については こちら をご覧ください。
第二に、再就職手当の申請を行う。
これは義務ではなく権利である。
条件を満たすとなんと「再就職手当」が給付されるのだ。
再就職って素晴らしい!
手当の手続は以下の通り(
転職Hacks より引用)
1)「採用証明書」を転職先からもらい、ハローワークに提出する。
2)ハローワークから「再就職手当支給申請書」をもらう。
3)「再就職手当支給申請書」を転職先に提出し証明を受ける。
4)証明済みの「再就職手当支給申請書」を雇用保険受給資格証と一緒にハローワークに提出する(郵送でも可)。
派遣契約でも1年以上の更新が見込めるので5の条件もクリアだ。
受給するには、下記の8つの条件を満たしていることが必要だ。
1. 失業保険受給の手続き後、7日間の待期期間を満了後に、就職または自営業を開始したこと。
2. 失業手当(基本手当)の支給残日数が3分の1以上残っていること(就職日の前日まで)。
3. 就職した会社が、退職した会社とは関係ないこと(離職した会社と資本金・資金・人事・取引面で密接な関わりがないこと)。
4. 自己都合退職により3ヶ月の給付制限がある場合、1ヶ月目はハローワークもしくは人材紹介会社の紹介で就職を決めること
5. 再就職先は、1年を超えて勤務することが見込めること。
6. 雇用保険の被保険者となっていること。
7. 過去3年以内に再就職手当、または常用就職支度手当の支給を受けていないこと。
8. 受給資格決定の前から、採用が内定していた会社ではないこと。
もらえることはわかった。
さて、いくらもらえるのか?気になる。
ちょっと調べてみた。
彼女の雇用保険被保険者証を念入りに読んだところ、給付状況は以下の通りだ。
・所定給付日数360日
・基本手当日額5,968円
・支給残日数269日
所定給付日数割合は70%、本日現在の試算額はなんと1,123,774円!
えーっ、本当にこんなにもらえるのか?信じ難い。
もし本当にこんなにもらえたのなら、このお金で憧れのビッグスクーターを買いたい。
さらに前職より所得がダウンする場合「就職促進給付手当」の対象になる。
これは資料を読んだが金額がよくわからない。対象になるかどうかも微妙かもだ。
時給ベースでいうと今回のお仕事は前職より6%ダウンなので条件に該当はしている。
しかし上記の資料は、しっかり読まなないと何が書いてあるのかよくわからん。
3点目は派遣会社の社会保険に加入後の、国民健康保険の喪失手続きも必要である。
社会保険の加入は入社日から3か月後なので、余裕がある。
手続関係は以上だろう(多分)。
なお就業日は本日現在調整中だが、早ければ5月最終週になる見込みだ。
なので現在勉強中の簿記3級試験も、ピッチを上げなくてはならない。
試験日は6月5日である。
新しい派遣先の、ドレスコードはフォーマルなのでお仕事用のスーツ一式もそろえたい。
どうせ用意するなら既製品ではなく、前から興味のあったオーダーメイドにしよう。
ネットで検索すると、驚くほど格安でオーダーメイド品を作ることが出来るのだ。
スクーターにも乗りたいし、折角、再開したブログの投稿も続けて行きたい。
書くことは案外楽しい。
本格的に投稿するならワードプレスの利用も検討したい。
簿記3級取得後は、ファイナンシャルプランナーの資格取得にもチャレンジしよう。
今年1月1日から始まった永遠とも思えたエンドレス無職ニート生活とは、今月でさよならだ。
今回の失業では、沢山の学びを得た。
順境にありては逆境を忘れず、逆境にありては頂上を目指すことだ。
たったの1日で、なんだか急に忙しくなってきた。
逆境を忘れず、気を引き締めて頑張ろうと彼女は決意する。
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