ニッポン放送で月曜日から金曜日の朝6:00から8:00まで放送されているOK,COZYアップという番組がある。MCは飯田浩二アナ、毎日日替わりの著名なゲストがニュースを解説する良心的な番組だ。この2年ほど、彼女の大好きな番組だ。
この番組の中で、6:40から10分ほどのコーナーがある。「羽田美智子のいってらっしゃい」だ。
毎週、一週間ごとに特定のテーマで、いろんなお話をしてくれて、とてもためになる。
ちなみに、約1年前までは鈴木杏樹さんがパーソナリティを務めていた。自動車メーカーのスズキがスポンサーなのでキャスティングされたのかも。しかし不倫騒動で降板してしまい、その後羽田さんになった経緯がある。
さてさて。
4月19日~23日までのテーマは「レコード」だった。
この番組のブログの冒頭にこう書いてある。
昭和生まれの私にとって、物心がついた時は
“音楽を聴く=レコード”でした。
この番組をお聴きの方の中にも、レコード世代の方、
いらっしゃるんじゃないでしょうか。
ずいぶん遠慮がちないいかただなと彼女は思う。昭和生まれの何が悪いのか。
人口分布上、昭和勢が最多勢力じゃないだろうか?もっと堂々として欲しい。
そもそも若者だって、レコードくらいは知っている。
今時、レコードを知らないほうが情弱じゃないか?
プレイヤーだってお店にいけば普通に売っている。
彼女が去年、給付金10万で購入した2chアンプにだって接続できるくらいだもの。
それはさておき、
このコーナーで非常に気になる言い方があった。
何故なら彼女は、以前、オーディオメーカーで仕事をしていたことがある。
それがきっかけで今、彼女はこのブログに投稿をしている。
気になる表現とは「アナログの音」、「デジタルの音」だ。
レコードがアナログ音源であることは説明するまでもない。未だに存在するようだがカセットテープもアナログ音源だ。
CDやDVD、Blue-rayなどはデジタル音源です。これは当たり前ですね。
しかし、しばし待て。
「デジタルの音」って一体なんのことだ?
結論からいう。
「デジタルの音」なんてものは存在しない。音にはアナログ音しかないのだ。
もしかすると、慣用的表現としては許容されているのかもしれないが。
しかし、物理的にデジタルの音という表現はおかしい。
どういうことか。
音とは全てアナログである。音の信号をグラフで表すとサインカーブという波形になる。どっからどう見てもアナログの波形だ。
理屈としては音の信号をレコードに記録する。プレイヤーでレコードの盤面をレコード針がなぞる。そうすることでプレイヤーが振動を再現し、空気中を音波として伝わる。それが音だ。当たり前である。
CDの場合は構造が異なる。レーザーでCDに記録されている二進数の情報を内部でアナログ変換し、アナログの波形を再現する。つまりデジタル音源であっても再生された音はアナログの音なのだ。つまりデジタルの音なんてものは存在しない。
デジタル音源の代表であるCDは記録時にアナログの音をサンプリング(44.1khz)と量子化(16bit)を行い01の二進数の情報に変換して記録をする。この工程をA/D変換という。アナログ信号をデジタル信号に変換するからA/D変換。
なので、再生するときには逆にデジタルからアナログ信号に戻す必要がある。これをD/A変換という。
CDプレイヤーにはDAコンバータというデバイスが搭載されており、このデバイスの性能がアナログ音声の音質に大きく影響する。デジタル信号であっても音質は装置の品質に影響されるのだ。
ちなみに、
ITパスポート試験ではデジタルではなくディジタルと表記する。どうでも良いことだが参考情報。
従いまして、デジタルの音なんてものはない。正確にいえばデジタルっぽい音質または、デジタル信号で記録した音のどちらかだ。
こんなブログに書くよりも直接番組に指摘をすればいいじゃないと彼女も思うのだが、クレーマーと思われるのは、とても嫌だと彼女は思う。
彼女は拘るとしつこい。粘着質だと思う。
思いつくと気になる性質なので、記事にしてみたという次第だ。
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