午前中のWEB面談は約40分程度で終了した。
質問は職務経歴書にそって行われ、社内での異動理由や、職歴上の退職理由などを細かく質問された。
職務内容は某財団法人と、いかにもいかめしい名称だが、保険に関する窓口でメンバー5人の小さなチームとのこと。年齢層も彼女の年齢に近い人たちが集合しているようなので、気後れせずに仕事ができそうな環境のようだ。
簡単な仕事ではないだろうが、なんとかこなせそうというのが彼女の印象だ。
面談担当者も眼鏡をかけたラフな服装の、柔和な印象の女性だったので、比較的話はしやすかった。
ただ派遣の仕事はあくまでも派遣期間が3年の定めがある。
最後の派遣期間を念押しされたときに、彼女は現実を嚙み締めた。
どんなに頑張っても3年たてばさよならで、その後の保証が何もなにのが派遣のお仕事だ。若ければ、改めて別の仕事に応募すればよいだけなのだが、さらに3歳年齢を重ねるのは、派遣のお仕事にとって、有利になることは何もない。
面談の結果は今週中で、採用/不採用に関係なく連絡するとのこと。仮の話だが、この仕事に採用されたとして、本当に就業してよいのかどうか、非常に微妙だ。この条件は昨日応募したお仕事でも同様ではある。
思いあぐねた彼女は、登録しているバイトのお仕事からスカウトメールが来ていることに気づいた。時給はやや低いが家から近い簡単そうなお仕事だ。早速応募したところ面談の連絡が来た。
本日午後より追加のWEB面談だ。
交通費が自己負担なのが気になるが、自転車通勤も可能な範囲だ。同じ非正規でも派遣と違って雇用期間は自動更新されるので、余程の問題がなければ継続して働ける可能性が高い。
手軽に応募できるのがメリットの派遣業務だが、将来性がないのが最大の問題点だ。彼女は今、人生の岐路に立たされている。
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